地震や災害のとき、ペットホテルに預けている犬はどうなるか:預ける前に確かめる5つ

更新日 ・ 書いた人 くー

大きな地震が起きたとき、ペットホテルに預けている犬のそばにいるのは店のスタッフです。飼い主は、交通が止まったり、職場で待機したりして、何日も迎えに行けないことがあります。預ける前に、店が災害のときにどう動くかを確かめてください。確かめることは5つです。

迎えに行けないことを前提に考える

東京都の帰宅困難者対策条例は、大きな災害のとき、従業者が一斉に帰宅しないよう努めることを事業者に求めています。あわせて、従業者の3日分の水や食料を備えるよう求めています(東京都帰宅困難者対策条例第7条)。都のハンドブックは、発災後3日間は救助・救命活動を優先させる必要があるとして、職場や学校で3日間待機するよう呼びかけています(東京都帰宅困難者対策ハンドブック)。

つまり、平日の昼に地震が起きれば、預けている犬を迎えに行けるのは早くても数日後になるかもしれません。旅行中ならなおさらです。

東京都の被害想定(都心南部直下地震、冬の夕方の場合)では、配電設備の被害による停電の復旧は約4日後、上水道の復旧がおおむね完了するのは約17日後とされています(首都直下地震等による東京の被害想定、報告書 第3章)。発電所や変電所が被害を受けた場合は含まれておらず、さらに長くなる可能性があると書かれています。区部の断水率は34.1%と想定されています。

1. 停電したときの空調と電源

停電すると、冷房も暖房も止まります。夏なら暑さ、冬なら寒さが、犬にとって大きな負担になります。

2. 夜中に起きたら誰がいるか

夜に施設が無人の店では、夜中の地震のあと、スタッフが来るまで犬だけで過ごすことになります。交通が止まれば、来るまでの時間はふだんより長くなります。

夜の体制の分け方はペットホテルの「24時間」は4種類にまとめています。

3. 避難の計画と避難先

店の建物が危険になったとき、預かっている犬をどこへ、どうやって移すのかを聞いてください。

避難所については、次のことを知っておくと店の答えを判断しやすくなります。

何頭も預かっている店が、そのまま避難所に犬を連れて行けるとは限りません。避難するときに使うケージやキャリーが頭数分あるか、建物が使えなくなったときにどこへ移すのかを聞いてください。

店の場所の危険は、自分でも確かめられます。港区は、浸水(洪水・雨水出水)、高潮、土砂災害、津波、液状化、揺れやすさのハザードマップを公開しています(港区ハザードマップ)。

4. 連絡の方法

大きな災害のあとは、電話がつながりにくくなります。どの手段で犬の様子を知らせてもらうかを、預ける前に決めておくと安心です。

5. 何日預かれるか、備えは何日分か

飼い主が迎えに行けないとき、店が何日まで犬を預かれるかを聞いてください。

環境省のガイドラインは、飼い主の備えとして、ペットのフードと水を少なくとも5日分、できれば7日分以上用意しておくとよいとしています(環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」)。東京都も、最低5日分、できれば7日分を目安としています(東京都「同行避難するために」)。店の備えが何日分あるかを、この数字と比べてみてください。

フードと薬は、預ける日数より数日分多めに渡しておくと、迎えが遅れたときの備えになります。

飼い主が準備しておくこと

店に聞くこと

このサイトでは、各店のページに、停電時の空調と電源、避難の計画、飼い主への連絡方法を載せていきます。店が公開していないことは、店に問い合わせて確かめます。

出典