ペットホテルの「24時間」は4種類:スタッフ常駐、同じ建物、カメラだけ、無人

更新日 ・ 書いた人 くー

ペットホテルのサイトや広告にある「24時間」は、夜に施設の中に人がいるという意味とは限りません。夜の体制は大きく4つに分かれます。預ける前に、閉店から開店までの間、誰が、どこにいるのかを店に聞いてください。

「24時間」が指しているもの

2026年10月21日に、港区のペットホテルの広告と検索結果に出てきた「24時間」の使い方を集めると、次のように意味がばらばらでした。

同じ日に港区で犬を泊まりで預かる11件の公式サイトを読んだところ、夜の体制を書いていたのは5件でした。書き方は「夜間就寝時は無人」「有人対応は営業時間内のみ」「二十四時間体制スタッフ常駐」に分かれ、閉店後に犬をスタッフの家へ連れて帰り、夜も一緒に過ごすという店もありました。残りの6件は、夜の体制を書いていませんでした。

「夜間就寝時は無人」「有人対応は営業時間内のみ」は、どちらも「※」で始まる注記として書かれていました。店のサイトを読むときは、注記まで見てください。

夜の体制の4つの区分

このサイトでは、夜の体制を次の4つに分けて載せます。

区分 夜の様子 確かめたいこと
A 夜も施設の中にスタッフがいる 起きているのか、仮眠しているのか。犬と同じ部屋・フロアか
B 同じ建物にスタッフが住んでいる、または宿直している 犬の部屋の物音に気づける距離か。何分で駆けつけられるか
C 夜は無人で、カメラで様子を見ている 誰が、何時に見ているのか。録画だけではないか。異常があったら何分で来られるか
D 夜は無人 閉店から開店まで何時間、誰もいないのか

夜の体制を公開していない店は「未公表」として載せます。

Aでも、スタッフが一晩中起きているとは限りません。同じ部屋で休んでいる形もあります。犬が夜に吠えたり具合が悪くなったりしたときに、すぐ気づける場所にいるかを聞いてください。

Cは、カメラを見る人がいなければ、夜の間に起きたことに朝まで気づけません。スマートフォンに通知が来る仕組みか、決まった時刻に見ているだけか、録画を翌朝に見るだけかで、意味が大きく変わります。

このサイトの運営者も、「24時間」と書いてある店が、実際は防犯カメラがあるだけだったことがあります。ないよりはましですが、夜に何かあったとき人が駆けつけられないなら、ないのとあまり変わりません。

Dでも、健康で、ほかの犬といても落ち着いていられる犬なら、困らないこともあります。ただ、閉店が20時で開店が翌朝9時なら、13時間は誰もいないことになります。

スタッフの家で夜を過ごす形は、上の4つとは別の形です。夜は施設ではなく、どこで過ごすのか(住所の地域)、その家にほかの犬や猫がいるか、送り迎えは誰がするのかを聞いてください。

夜に人がいないと困ること

夜に無人で起きて困るのは、具合が悪くなったときだけではありません。

法律で決まっていること

ペットホテルは、動物を預かる「保管」の事業として、都道府県知事の登録を受けることになっています(動物の愛護及び管理に関する法律第10条第1項)。

ただ、当サイトが国の法令と環境省の解説(飼養管理基準の解説)を読んだ範囲では、ペットホテルに夜も人を置くよう求める規定は見当たりませんでした(2026年10月21日確認)。決まっているのは、1日1回以上見回って動物の数と状態を確かめ、その記録を5年間残すことです(第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令第2条第7号ム)。夜(午後8時から翌朝8時まで)についての決まりもありますが、販売、貸出し、展示についてのものです。

また、犬の販売には契約の前に説明する義務がありますが(動物の愛護及び管理に関する法律第21条の4)、預かりについて、料金や緊急時の対応を契約の前に説明するよう求める国の規定は見当たりませんでした。夜の体制は、こちらから聞かないと分からないと考えてください。

店のサイトの読み方

店に聞くこと

答えはメールやLINEなど、文字で残る形でもらっておくと、後から確かめられます。

このサイトでの表示

各施設のページでは、夜の体制をA〜Dと「未公表」で表示し、根拠にした記載を引用して出典と確認日を付けます。店に問い合わせて確かめたものは、確認した月を付けて載せます。分け方は掲載基準に書いています。

出典